事例紹介

vol.27 トレセンテ(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/12/15



LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
株式会社トレセンテさんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※トレセンテさんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。


株式会社トレセンテの取り組み

株式会社トレセンテ 小松さん


皆さん、こんにちは!
株式会社トレセンテ、人事部の小松と申します。

よろしくお願いいたします。



まず、弊社について紹介させていただきます。

弊社は、婚約・結婚指輪をメインに、普段 身に着けるアインジュエリーを取り扱うジュエリー専門の会社となっております。
1988年に創業し、2023年 11月で 35周年を迎えました。

創業時より、幸せの象徴としてのジュエリーを一人でも多くの人に伝え、弊社・トレセンテに関わる全ての人を幸せにするという思いを大切に、日々 企業活動に取り組んでおります。

現在 弊社の店舗は、銀座本店をはじめ、北は北海道から南は福岡まで全国に 9店舗 展開しています。



昨今では、業界・業種を問わず、多様性に深い関心を持ち それに対する柔軟な取り組みが行われているかと思いますが、ブライダル業界では まだまだ異性婚前提の対応が多いため、他業界と比較すると多様性に関する取り組みが遅れているように私たちは感じています。

そこで、弊社は「業界を引っ張っていきたい」という思いから、2021年よりLGBTQに関する さまざまな取り組みを始めました。
この結果、プライド指標において 3年連続ゴールドを取得することができました。

社内制度の改定をはじめ、メンズ・レディースの表記、新郎・新婦という呼称や、その他 異性婚を前提としている表現の修正変更を適宜 行ってきました。



ここでは、弊社のLGBTQ+の主な取り組みについて紹介させていただきます。

まず 1つ目は、LGBTQ+研修です。
LGBTQ+の理解を深めるため、毎年アウト・ジャパンさまや当事者の方に ご協力いただき、全社員参加の研修を行っています。研修後には全員から感想を提出してもらい、理解度の確認や次の研修内容を決めるのに役立てています。

2つ目は、社内規定の変更です。
同性パートナーも規定上の配偶者と同定義とし、福利厚生制度が適用されるようになりました。また、中途を含む新入社員研修にLGBTQ+の項目も追加し、新入社員にも理解を深めてもらっています。
さらに、社外相談窓口も設置して、誰もが安心して働くことができる職場環境作りに努めております。

そして 3つ目は、Ally(アライ)であることの可視化です。
Ally(アライ)であることを表明したい社員に対して、レインボーロゴシードやマグネットピンを配布。これらを業務用パソコンに貼ってもらったり、接客時の制服に付けるなどしてもらい、Ally(アライ)であることを表明してもらっています。



次は、社内の制度だけではなく多様性に応じた接客や商品開発も行っている、という話をさせてください。

商品開発においては、「仕事中に指輪を着けることができない」「指輪以外の誓いのアイテムが欲しい」「親子や友人との絆の証しとして おそろいのジュエリーを身に着けたい」など、お客さまからの さまざまなご要望にお応えするために、2022年、創業以来初めてのペアネックレスを販売しました。



さらに、社外の顧客だけではなく、「弊社のような小さな会社がLGBTQ+に関する企業活動として何かできることはないか?」と考えました。
そこで、2023年より、各地で行われているレインボープライドのタイミングに合わせて、開催地近隣にある店舗でレインボーグッズの配布を始めました。

このことが、(Ally(アライ)の裾野を広げていくことのお手伝いとなるのか?)という意味で どれだけ良い影響となるのか?、すぐに目に見えて分かることではないかと思いますが、やはり継続していくことが大切だと思っております。
そのため、これからも続けていく予定です。

ちなみに今回は、2024年 4月 11日~ 21日まで、銀座本店、横浜桜木町コレットマーレみなとみらい内にある横浜店、千葉県船橋市にあるららぽーとTOKYO−BAY店の 3店舗で配布しております。
お近くへお越しになられた際は、ぜひお立ち寄りください。



先述の取り組みによって、LGBTQ+当事者であるお客さまの口コミ・ご紹介から弊社をお知りいただく機会が増えています。

また、店頭にレインボーフラッグを設置していることで、「フラッグを見て(もしくはフラッグがあるから)来店しました」というようなお声をLGBTQ+当事者・Ally(アライ)の方からいただいた、という報告も複数受けております。



最後に、これまでの振り返り・まとめをさせてください。

LGBTQ+について取り組む前は、接客時にお客さまのことを “ご新郎さま・ご新婦さま” と呼ぶのが当たり前で、また、“男性らしいデザイン・女性らしいデザイン” といったことも見た目・性別で判断しご案内をさせていただくことが、当たり前でした。

しかし、今ではお客さまを御名前でお呼びしたり、男性用・女性用と分けることなくパーソナルな提案をさせていただくことになっております。

これらのことから、弊社が理念として掲げている “幸せの象徴としてのジュエリー” を一人での多くの人に伝え「トレセンテに関わる全ての人を幸せにする」という思いを、体現できていると感じています。

Ally(アライ)企業と名乗るブランドとして責任をもって、性別・性自認・性的指向・国籍・障害の有無に関わらず、全ての人にジュエリーを通してハピネスを届けたいと考えています。


以上です。
ご清聴いただき、ありがとうございました!


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