事例紹介
vol.18 ソニーグループ(LGBT-Allyプロジェクトより)
記事日付:2024/03/07
LGBT-Ally プロジェクトとは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのアライを増やすことを目指すアウト・ジャパンとアライ企業との共同プロジェクトです。
【LGBT-Allyプロジェクトオンラインイベントから】
ソニーさんのLGBTに関する取組みをご紹介頂きました。
動画はこちらからご覧いただけます。
ソニーのこれまでの取り組み
ソニーピープルソリューションズ株式会社 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進室 滝口さん
■ソニーの事業領域をご紹介
ソニーはご覧のように6つの分野にわたってビジネスを展開しています。
それぞれの分野でみなさんご存知の製品、サービス、アーティストや作品などがあるのではないかなと思っています。
またそれらを支える本社機能、そして研究開発部門が横串で展開しております。
■ダイバーシティへの考え方
ここまで事業が多様であるというところで、グループ会社それぞれに色があったり、各個社で文化があったりして、「違い」を多く感じています。
そんな多様な事業を1つのグループとして繋いでいるのが、ダイバーシティへの考え方だと感じています。
例えば、創業社の一人である井深大が
「企業もお城と同じもの。強い石垣はいろいろな形の意思をうまくかみ合わせることによってできる。」
「常識と非常識がぶつかったときにイノベーションが生まれる。」
ということを言い続けていました。
そのため、多様性が生み出す価値があるということを多くの社員が認識しています。
そのような背景を改めて言葉にしたものが2013年に設定された「ダイバーシティステートメント」です。
ソニーピープルフィロソフィーというものがありますが、
ここにも「多様な個」「多様性が大切である」という風にメッセージが出されております。
■LGBTQ+の当事者への施策と取り組み
本題である当事者の方に対しての施策ですが、まずは制度についてです。
同性パートナーがいる社員に対して、異性間事実婚と同様の対応を行っています。
トランスジェンダーの社員に対しては、合理的な配慮を実施しています。
人事・管理職に対してはハンドブックやガイドブックも作成しております。
特に人事はLGBTQ+に関する課題解決ができるキーパーソンと捉えております。
例えば、当事者の方がアウティングを恐れて、上司には相談できないので、直接人事に制度について質問がしたいという際に、単純な線引きやルールでは、すべてを網羅できないと考えています。
そこで、人事の中で共通意識として、
・当事者の状況は職場環境それぞれによって異なること。
・必ずしも決まった対応をするわけではなく、それぞれに合わせた対応を柔軟に行うこと。
そのように理解した上で、ガイドブックには決まった解決方法を記載せずに、考え方や相談フローを作ることを大切にして、作成をしております。
多様な事業を持っているため、それぞれにコーポレート機能があります。
そのため制度や啓発イベントなどのレベル感や規模感は各事業、各個社によってバラツキが出てしまっているのは事実であります。
そのため、ソニーピープルソリューションズのD&I推進室として、個社をまたがったサポートを行っております。
具体的には、勉強会の支援、イベントの企画運営、研修コンテンツの提供、プライドロゴの提供・管理を行っています。
そして、社内だけではなく、社会への発信も大事だと考えておりますので、
1番大きなものでいうと、東京レインボープライドの協賛を行いました。
ソニーグループがアライであるということを社会に発信していければと思っています。
ありがとうございました。
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