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愛知県の男性カップルが養育里親に認定、東海で初
愛知県内に住む男性どうしのカップルが、親元で暮らせない子どもを預かる養育里親に認定されたことが17日、明らかになりました。
報道されたケースとしては大阪市に次ぐもので、東海3県では初めてだそうです。
里親制度は、虐待や親の病気などで実の親元で暮らせない子どもを里親が預かるもので、養育里親は、子どもが実親の元へ家庭復帰できるまで、あるいは18歳まで家庭内で一定期間養育するという制度です。自治体や関係者によると、愛知県内に住むともに30代の男性カップルが先月10日付で認定されました。
認定を受けたカップルは、「うれしい。同性どうしでも気軽にこの制度を希望できる社会になってほしい」と語っています。
日本では同性婚や養子縁組が法律上認められておらず、以前から子育てをしたい同性カップルも養育里親として認定されるよう希望する声が上がっており、2017年、大阪市が初めて同性カップルを養育里親に認定しました。その後、特に報道がなかったのですが、今回の認定は少なくとも東海3県では初のケースだそうです。
養育里親になるには、自治体が行う研修を受けたうえで、収入や住宅環境などの調査を受け、さらに都道府県や政令指定都市の審議会で認定を受けることが必要です。同性カップルも対象として認めるかどうかは、自治体の判断に委ねられています。2017年に毎日新聞が全国の69自治体に調査を行なったところ、東京都だけが里親認定から同性カップルを除外していたことが明らかになり、批判の声が上がりましたが、2018年に改正されました。つまり、現在は、全国の自治体で同性カップルが養育里親になれる(禁止されていない)ということです。
同日、「里親に預けられる子の割合 9割の自治体の計画 国の目標届かず」との報道もありましたが、これからもっと同性カップルが里親になっていくことで、安心感や家族の愛情を感じながら暮らせる子どもたちが増えるといいですね。
東海地方初、男性カップルが「養育里親」に認定 愛知県(中京テレビ)
https://www2.ctv.co.jp/news/2020/03/17/84774/