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JALが日本初のLGBTチャーター便を運航しました
8月31日(土)、翌日開催のピンクドット沖縄に合わせ、日本航空(JAL)が羽田空港から那覇空港まで「LGBT ALLYチャーター」便を運航しました。LGBT(+アライ)のためのチャーター便が運航されるのは、日本で初めてのことです。50名余の乗客は、レインボーお弁当や特製グッズなど、JALがこの便のためだけに特別に用意した数々のおもてなしを喜び、ドラァグクイーンのドリアンさんによるマイク・パフォーマンスや、オープンリー・ゲイの歌手、清貴さんのライブに酔いしれながら、2時間余のフライトを心から満喫しました。
8月31日(土)早朝、羽田空港JAL団体カウンターのところに特設(専用)のカウンターが設けられ、胸と腕に「LGBT+ALLY」のロゴマークをつけたJALのスタッフの方がお出迎えしました。
搭乗口に着くと、特設のレインボーのゲートが用意されており、思わず歓声が。また、インスタ用の特製フレームで写真を撮る方も。機内に入ってすぐ、黒糖のキャンディなどが置かれたレインボーのコーナーがあり、また、座席にも特製のカバーがかけられ、照明もピンク色だったりしました。ほかにも、特製のレインボーお弁当が機内食として提供され(中味もレインボー。美味しかったです)、ランチバッグ、虹色のバゲージタグ、有志で作成したという搭乗証明書などもプレゼントされました。
離陸して、しばらくすると、チーフパーサーの方がご挨拶し、パイロットやCAの方を「繊細で情熱的な運転に心がけます」「趣味はラグビー観戦です」などと紹介(アットホーム感があって、とてもよかったです)、そしてピンクの制服風のいでたちのドリアン・ロロブリジーダさんがマイクをバトンタッチされ、MCとして客席を盛り上げました。ドリアンさんは、持ち前の明るさで客席を沸かせつつ、時には「最近、世の中は白か黒か、敵か味方かというように『極端』になっている気がします。でもそのような時にこそ、このフライトやピンクドット沖縄のように多様性を訴える機会が大切なのではないかと思います」などと殊勝なコメントも発するなどして、客席から拍手を贈られていました。
それから、機内のモニターに「OUT IN JAPAN」プロジェクトの映像が流れたあと、この映像に歌を提供してくれた清貴さんご本人が登場。客席を回って一人ひとりに歌いかけたりしながら、空の上でのスペシャルライブを披露してくれました。
ふと、機長さんのアナウンスで窓の外を見ると、飛行機のすぐ真下の雲に虹色の輪ができ、その中に飛行機の影が映って見えるという場面もありました(奇跡!)
そんな機長さんは、「高校生のとき虹について勉強しましたが、もう忘れていました。でも今日、LGBTやALLYの皆さんに『虹』になれる方法を教わった気がします。自分に正直に楽しく生きることが、虹になることだと思います」とコメントしていて、ジーンときました。
CAのみなさんも笑顔で、ドリンクも何度も提供してくださったり、本当に親切で、通常のフライトではとても味わえないような、2時間があっという間に感じるような、楽しい空の旅となりました。
那覇空港に着陸すると、タラップを降りて、飛行機をバックに記念撮影を行いました。
参加したLGBTのみなさんは「こんなに楽しいフライトは初めて」「JALがここまでいろいろ準備して、心を込めておもてなししてくれたことに感動した」などと語っていました。
参考記事:
日本初!LGBTチャーター機が那覇空港に到着 機内食はレインボーカラー 「修学旅行みたいで楽しい」(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-981141.html#prettyPhoto
LGBT支援のチャーター便 JALが那覇向け運航 レインボーカラーの食事提供(沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/465094
多様性の「虹」が空に架かる 日本初「JAL LGBT ALLYチャーター」が沖縄へ(exciteニュース/乗りものニュース)
https://www.excite.co.jp/news/article/Trafficnews_89253/