アウト・ジャパン通信Vol.7

OUT JAPANからの案内

◎はじめに

こんにちは!
『アウト・ジャパン通信』第7号をお送りします。


『アウト・ジャパン通信』では、アウト・ジャパンのメンバーが行っている日々の活動を
Youtubeの動画で発信すると共に、毎回さまざまなゲストにコラムを寄稿いただいて、
多様な視点からLGBTにまつわる情報を発信しております。

ゲストコラム

学生ジェンダーサミット


 ● 自己紹介 ●

皆さん 、初めまして!  京都の大学生、 市(いち)といいます。

まずは自己紹介をさせてください。
私は、まちづくり学生団体『一般社団法人ひと&コト(ひとコト)』のLGBTQ+プロジェクト『にじのわ』 のリーダーをしています。これに加えて、『学生ジェンダーサミット』実行委員の取りまとめ役もさせてもらっています。

今回のコラムでは、学生の活動者目線からLGBTQ+についてお話しできればと思います。
よろしくお願いします!


 ● 本題に入る前に ●

まず 、まちづくり学生団体『一般社団法人ひと&コト』とは どんなものか? というと、「ひととともに、まちとともに。」をビジョンに掲げて、京都市内に拠点を置く若者中心の団体です。
観光やLGBTQ+、子ども、食などテーマごとにプロジェクトを組み、 その中の一つに『にじのわ』があります。

『にじのわ』は、「個性を認め合える、誰もが生きやすい社会」をめざして活動しているプロジェクトです。
2020年秋に「すまプロクィア映画祭」の名で発足し、2023年春、私がプロジェクトリーダーに就任するとともに、「にじのわ」に名称変更してリスタートしています。

性的指向や性自認は変えられるといった いまだ性に関して誤解や偏見があること、自分自身にも関わり身近なテーマ・課題であるはずなのにジェンダー分野に関心が持たれにくいこと、LGBTQ+当事者はメンタルヘルスが良くない傾向にあること 、LGBTQ+当事者が安心して/自分らしく集える場所が限られていること、など さまざまな課題にアプローチして、理解促進や居場所づくりを主な活動としています。

もう少し具体的に書かせてもらうと…
・LGBTQ+を題材とした映画上映会や勉強会、交流会といったイベント開催
・LGBTQ+当事者やAlly(アライ)、ジェンダー分野に関心のある人が気軽に 集える「LGBTQ+オープンスペース『にじの集居(にじのつどい)』」の運営
・各地のプライドイベント/プライドパレードへの参加
・SNSでの情報発信
…などに取り組んでいます。

それから、冒頭の自己紹介で書かせてもらいました『学生ジェンダーサミット』について、説明させてください。
『学生ジェンダーサミット(通称:Gサミ)』は、現在、関西でLGBTQ+含むジェンダーや生理、性教育に関する取り組みをする学生団体の集いです(将来的には、日本全国に広げられたらと思っています)。

立命館大学のrall.、同志社大学のGenderGardenと 3団体交流をさせてもらった際に、「もっと他の学生団体と関わりがほしい」「一緒に活動してくれる仲間がほしい」「団体も、活動したいと思っている個人も、お互いに見付けられる場をつくりたい」といった思いが一致。2024年7月に立ち上がりました。

団体同士の交流を増やし、連携を促進させること、この分野に関心のある若者同士をつなげることを目的として、京都を含む関西各地で学生ジェンダーサミットを開催すること、学生版プライドフェスタを開催することを目標として活動しています。

現在は、にじのわ、rall.、GenderGardenに加えて、ラヴノプラヴィエ、わたがしプロジェクト、NPO法人お客様がいらっしゃいました.、学生団体lale、大阪芸術大学レインボーサークルGRC、関西大学YourVoiceLoungeが参加しています。
参加団体、実行委員メンバーともに募集中ですので、ご興味をお持ちの方・団体や法人の担当者さまは、お気軽に ご連絡ください!


 ● お待たせしました! ここからが、本題です(笑)●

このたび、学生ジェンダーサミットの目標の一つである「関西で学生ジェンダーサミットを開催する」を、京都で実現することになりました(パチパチ)。
また、ありがたいことに、今回はLGBT-Allyプロジェクトさんにご協賛をいただいています。本当に、ありがとうございます。

そして、そのイベントタイトルは…
「第 1回学生ジェンダーサミットin京都〜関西に虹をかけよう〜」
…です!!


【2025年 3月 23日(日)11:00 ~ 17:00まで、キャンパスプラザ京都・第 1講義室 】で開催します!

イベントの参加申し込みは、こちら からご覧いただけます。


今回、このイベントを企画した動機としては、学生ジェンダーサミットの目的を達成することの他に下記の 3つがあります。

1つ目は、(当事者同士が)直接会う機会が なかなか無いので、その機会を用意したかったから。
2つ目は、直接会って話すことで新たな発見をしやすかったり、団体や そこの人を知ってもらえるため、次の活動に つなげやすいなど良い影響が多いと思ったから。
3つ目は、「いろんな団体が一堂に会したら面白そう!」という好奇心です。

私の好奇心でイベントの企画につながる、そういうシンプルな きっかけで、新しい出逢い・つながりができたら素敵だな! うれしいな! という思いがありました。

イベント内の それぞれのコンテンツは、どのようなものになるのか? というと、まず「団体紹介」では、一団体ずつ登壇して各団体の紹介をしてもらいます。
どのような団体が参加しているのかについて、順番に知ることができる時間となっています。

そして、「ゲストによる全体セッション」では、アウト・ジャパンの代表取締役である屋成 和昭さんと、自主的に性教育をされている京都の市立中学校の教員 2名をお招きして、ステージへ ご登壇いただきます。
参加者の皆さんと直接交流いただく形での進行を予定していますので、実際に活動をしている社会人の声を聞くことができる機会となっています。

また、「実行委員企画のグループテーマトーク」では、各団体の活動内容や個人の興味に合わせてコラボレーションマッチングをしてグループを組み、そのグループで提示されたトークテーマについて話し合う形となっています。
気になっていた “あの団体 ”に近づくチャンスであり、仲間ができるチャンスでもあります。

夢や悩みなど、普段思っていても なかなか話せなかったことを話せる機会にもなるかもしれません。
皆さんの世界が、また一つ広がれば良いなという思いから企画をさせてもらいました。

そして、最後の「参加者同士の交流会」は、これまでのイベント中に話しかけられなかった気になる団体と自由に交流できる時間となっており、お互いに どのような団体なのか? を より知る機会となり、たくさんの つながりをつくる機会にもなります。
交流がメインとなっており、発見や気付きの多いイベントになればいいな……と思います。




皆さんにとっても、私たちにとっても より良い時間が過ごせるように当日まで準備をしていきますので、ご興味がありましたら、是非お申し込みください!

皆さんの ご参加、お待ちしています!!


最近の小泉の活動

IGLTA大阪開催の反響の大きさを実感! さらに、新プロジェクトの構想や、アウト・ジャパン 10周年記念に関するお知らせも!


最近の小泉について

・うれしい悲鳴! ビッグイベント「IGLTA総会」が終わったあとは研修ラッシュ!!

皆さん、こんにちは。
前回の アウト・ジャパン通信Vol.6 でレポートさせていただいたIGLTAが終わり、灰となった私・小泉です(笑)。

灰となり このまま散ってしまうのか……?! と思いきや、今度は怒涛(どとう)の研修ラッシュ! その研修のため、北海道の洞爺湖へも行きましたよ。
研修には たくさんの方にお集まりいただき充実した時間となりましたが、正直すごく寒かったです!!
繁忙期を過ぎた後のホテルさんでの研修など、さまざまな研修を実施させてもらいました。

さらに、日本政府観光局(JNTO)さんが主催する全国の観光局のご担当者の方が集まる勉強会があるのですが、そこから講演依頼をいただいたため、IGLTAのお話をさせていただきました。


・IGLTA大阪開催の影響が、あの有名雑誌の企画にも……!

上記 IGLTAの話には伏線がありまして、あの『ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)』が同じく有名な同誌の企画である「2025年に行くべき52カ所(52 Places to Go in 2025)」の中で、日本の大阪府と富山県を挙げたのですが、このチョイスの理由が IGLTA大阪開催であったと言われているんです。

LGBTQ+の枠を超えて広く「行くべき場所」として紹介していただけたことを、とても うれしく思っています。

また、2024年の 12月ごろから、ホテルや地方自治体さんなどより 2025年の施策についてのお問い合わせを たくさんいただいておりまして本当に ありがたいですし、 IGLTA大阪開催から端を発して良いサイクルができあがっているな……と実感しています。

というわけで(どういうわけ?!)、私は灰から人間に戻ってまいりました(笑)。


・2025年の小泉の活動は、さらにワールドワイドに

現在は、アメリカと台湾の各イベントの調整に奔走しています。

まずアメリカについてですが、ワシントンD.C.で行われるワールドプライドのツアーを引き続き調整させてもらっています。
そして、台湾については、10月の最終週に実施されるアジア最大のイベントである「台湾プライド」がありまして、台湾側の自治体ともコネクションができ 500人規模の食事会を企画しています!

また、この食事会ではパネル協賛もできます。
もちろん恒例のパレードもありますし、さまざまなコミュニケーションを取ることができる場を今年も提供できそうです。

こんな形で、現地の企業の方、当事者の皆さまと一緒に、台湾を盛り上げていければなと思っています!


 

 小泉へ質問

 【質問 1】小泉さんも、2024年末に行われた「企業交流会」に出席されたらしいという噂を耳にしたのですが……?

はい、参加させてもらいましたよ!  企業交流会
ちなみに、私は大阪の方へ行かせていただきました。

開催場所がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)さんだったのですが、カートに乗らせていただいたり、クリスマス時期ということでイルミネーションも素敵だったり。

久しぶりにユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんへお伺いして、個人的にも楽しませていただきました!!(笑)


 【質問 2】なんでも “新プロジェクト” を練られているとお聞きしましたが、現段階で発表できることを教えてください!

仰る通り、Allyプロジェクトを手本・参考にした新プロジェクトを考えています。
Allyプロジェクトの「地方自治体版」もしくは、「旅行版」とでもいいましょうか。

まだ構想段階ではあるんですが、大阪観光局さんと弊社アウト・ジャパンが主導して、関西地域だけでなく全国の地方自治体さんに対して勉強会などを実施できたらいいな! という内容のものです。

もう少し具体的に説明させていただくと…
「(地方自治体さんに対して)どうやったら、アウト・ジャパンと接点のある富裕層のお客さまを呼ぶことができるか?」
「プライドの出展を考えているものの、初めてで、何を どうしていいか分からないのでアドバイスがほしい……」
…こういった課題を抱えている皆さまに勉強会やセミナーを実施できれば、と考えています。

また、東京と大阪は普段はカラーが違えど、「Allyとして活動していく・Allyになっていく」という目標に向かって手を携(たずさ)えれば、既に活動中の “本家” Allyプロジェクトのような素敵なプロジェクト・仲間になれるのではないかな……という期待も持っています。

進捗については、随時、本コーナーなどでお伝えさせていただきます!


 【質問 3】最後に質問ではないんですけど、アウト・ジャパンが 10周年を迎えるということで、おめでとうございます!

ありがとうございます!
そうなんですよね。アウト・ジャパンは 2015年 7月設立なので、今年で 10周年を迎えます。

10年続けることができたのも、ひとえに、日頃から支えてくださる皆さまのおかげだと思っております。
誠に ありがとうございます。

また、7月に、都内某ホテルさんにて 10周年記念パーティーができればと考えています。
こちらの詳細も改めて本コーナーなどから発信させていただく予定ですので、よろしくお願いいたします。


最近の屋成の活動

恒例の “年末地方めぐり” から企業交流会の開催といった、2024年末の活動報告。そして、すでにスタートをきった Allyプロジェクトに映画に……と、2025年も盛りだくさん!!


最近の屋成について

 ・年末は、地方自治体さんとの交流が盛んになる時期!

皆さん、こんにちは。屋成です。
12月は僕にとって、人権週間・月間の関係から、地方自治体さんのお仕事が結構増える時期なんです。

とにかく 12月というのは年末であるとともに月末なので、(地方自治体さんだけでなく)企業さんも含めて、月の上旬に何かしらやりたい……というご依頼が多いんです。

正確な記録をとっているわけではないんですけど(笑)、2024年の 12月は、週に 9回セミナーをしました! もちろん土日はお休みをいただいているのですが、だからこそ、スケジュールが非常にタイトでしたね(涙)。
冬の乾燥する時期ということもあり、のど飴は手放せませんでした!

神奈川県・川崎市さんの動画を撮影しているので それが現在配信中であったり、昔、ファミリーマートさんとのコラボ企画があった愛知県の岡崎市さんへも行かせていただきましたし、それから、北海道・旭川市さんへも行きましたね。
本当に、あちらこちら飛び回りました!

さらに ありがたいことに、企業さんからのご依頼も たくさんいただきました。
本当に ありがとうございます。


 ・昨年に引き続き、「企業交流会」を無事 開催できました

2023年に引き続き、おかげさまで 2024年末も無事に「 企業交流会 」を終えることができました。

会場をご提供いただいた、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)さん、Ridgelinez株式会社さん、誠に ありがとうございました!
この場をお借りしまして、御礼申し上げます。

まず、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんでの開催については、パックツアーみたいなものがありまして、僕たちも楽しませていただきました!(笑)
企業交流会も盛り上がりましたし、そのあとのハードロックカフェでの立食パーティーでも さらに和気あいあい感が増したんじゃないかな……と思っています。

また、Ridgelinez株式会社さんでの東京開催では、およそ 40社さん程お集まりいただき活発の情報交換が行われていましたし、相変わらず おいしいケータリングも好評でした。
皆さん、お疲れまでございました!


 ・【ご報告】2025年の屋成の活動について

ここからは、2025年の僕の動きについてお話しさせていただきます。

まずはPRIDE指標についてです。
この記事を読んでくださっている企業さんも関わりが深いと思いますが、2025年は項目内容の大幅な変更がありますので、まずはオフィシャルサイトなど関連ページをチェックしていただければと思います。

また、Allyプロジェクト 2025の説明会も実施させていただき、参加企業さんを絶賛募集中です!!
まだ検討中……という企業のご担当者さん、お早目にご連絡いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

それから、2025年に大幅リニューアル予定のAllyプロジェクトについて、ご紹介します。
「東京のブース出展は今年はしない、ただし、レインボーパレード(以下、パレード)の応援は引き続きしましょう」というお話は、以前させていただいたかと思います。

また、悩んでいた集合場所についてなのですが、「渋谷キャスト」という素敵な場所を見付けました!
去年、僕たちがパレード応援をしていた場所の すぐ近くのため分かりやすいですし、雨が降っても、そこに荷物を置くこともできます。

さらに、“パレードの そもそもの意義” などを話し合っていく場を設けたいと思っているほか、これはPRIDE指標にも関係してくるんですけど、学生さんや若い方向けのイベントを そのプロジェクトの皆さんと共同でやっていきたい! と思っていたところに、今、学生団体の方や某大学さんから「学際に出てくれませんか?」というご依頼をいただいておりまして。
今後、こういったお話にも積極的に関わっていきたいと思っています。

PRIDE指標のE項目は気にされている方も多いかと思いますが、みんなで獲得できるように色々考えていますので、頑張っていきましょう!

 

屋成に質問

 【質問1】れいの映画の件、その後どうなっていますか? 気になっている方、たくさんいらっしゃると思うのですが!

そのご質問、周囲の方などからも結構いただいております(笑)。
ありがとうございます!!

まあ、僕が アウト・ジャパン通信Vol.5 アウト・ジャパン通信Vol.6 で言っちゃったからなんですけど(笑)。

実は、本作についても相談をさせていただいておりました『僕らのホームパーティー』の川野邉 修一監督がプライベートの諸事情より、制作スケジュールを合わせていただくことが厳しくなってしまったんです。

とはいえ、やはり撮りたい思いは捨てきれず……。

それで、どうしようかな? と考えた末に、弊社オフィシャルサイト内 “活動実績” のコラム 映画トークセッション開催!でも紹介させていただいた『Veils(ベール)』の なかやま えりか監督に撮っていただくことになりました!

『Veils(ベール)』は僕も観させていただいたんですけど、あの世界観はいいな! と思っていまして。

現段階では詳細はお伝えできませんが、でも、ちょっとだけ説明をさせてもらうと(笑)、『Veils(ベール)』のスピンオフというか「さやか役の方のオフィスを舞台にしたストーリー」って ちょっと面白いかな………なんて考えています!

また、この件とは別に、「LGBTQ+の映画を観る機会がほしい、色々な企画もしていきたい」というご意見をいただいているということもありまして、Allyプロジェクトの参加企業のご担当者さまはもちろんのこと、そのご家族の方も参加できる映画祭を開催したい! と考えています。

これは、リアルとオンライン両方で実施できればとも思っています。

ちなみに、映画祭の開催時期については、この夏ごろを予定しています。
こう、ご期待ください!!


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